日本の航空会社、ANAにおいて最上級ステータスとも言え、生涯ANAの上級会員を継続することが出来るスーパーフライヤーズカード(SFC)。そこに辿りつくために、1月から12月の間にANA特有のプレミアムポイントを貯め、ブロンズ会員(30000ポイント以上)、プラチナ会員(50000ポイント以上)、ダイヤモンド会員(100000ポイント以上)とクリアしていかなくてはいけません。
一年間やっとの思いで必要ポイントを貯める人もいれば、中には早々にポイントを貯めてしまう人もいらっしゃいます。
そんな人たちのために、ANAは必要なプレミアムポイントを獲得すると、その段階から事前サービスとして、翌年に与えられるステータスと同等のサービスを受けることが出来るシステムが存在します。今回はプレミアムメンバーの事前サービスについて詳しくご紹介していきます。
目次
上級会員事前サービスとは
ANAの上級会員としても知られているプレミアムメンバーサービス。これは1年の間にANAが運営している自社便かスターアライアンス加盟社便に乗ることで得られるプレミアムポイントを特定以上獲得した人のみに与えられる上級会員システムです。
ブロンズ会員で30000ポイント以上、プラチナ会員で50000ポイント以上、ダイヤモンド会員で100000ポイント以上の獲得が必要とされています。一般会員と違って、上級会員は素晴らしいサービスを受けることが出来ます。上級会員を目指している人の中には、海外出張が多かったり、比較的ANAの自社便やスターアライアンス加盟社便に乗ることが多い人にとっては、早々に必要ポイント数を獲得する方も出てくるでしょう。
そういった場合においても、やはり翌年からしか、そのステータスのサービスを受けることが出来ないのでしょうか。答えは、必要ポイント数に達した段階から、事前サービスとしてサービスを受ける権利が与えられます。ここで注意をしておかなくてはいけないのが、本サービスと同等のサービスが受けることが出来るということです。
ここでいう本サービスとは、1月から12月までの間に獲得したプレミアムポイントに応じて翌年の4月1日から切り替わるステータスのことを言います。
つまり、そのステータスにおける全ての恩恵を受けられるのはどう頑張っても翌年の4月1日からということです。この事前サービスと本サービスの違いに関しては後述いたします。多少の違いはあれど、それでも上のステータスに一早く達することが出来るのですから、知っていることに損はないでしょう。
事前サービスの期間
では、このプレミアムメンバー事前サービスというのは、どの期間に必要ポイント数に達しても受けることの出来るサービスなのでしょうか。つまり大袈裟なことを言ってしまえば、翌月に本会員になる3月でも可能なのでしょうか。事前情報として、事前サービスはステータス到達後2~3日程度で開始されるサービスも存在します。
ただしサービスの内容によっては、2~3週間程度経過しないと受けられないサービスも存在します。これを踏まえた上でご説明します。まず、今持っているステータスよりも1ランクも2ランクも上のステータスに到達してから事前サービスを受けることの出来る期間は1月1日~12月31日までに限られます。
つまり、その年にプラチナ会員だった人が例えば8月にダイヤモンド会員に必要な100000ポイントを獲得した場合は、その時点でステータスは切り替わります。
ただし、前述した通り、ダイヤモンドの本会員と同等のサービスであり、全ての恩恵を受けることは出来ません。ここでまたひとつ注意したい点が、仮に12月末にフライトを利用した場合においても、プレミアムポイントが事後登録などによって1月以降に付与された際は、事前サービスの対象外となります。
また、1月から3月という早さでステータスに必要なプレミアムポイント数を獲得した場合でも、事前サービスが受けられるのは4月中旬からとなるため、ここも注意しておきたい点でもあります。一般会員からANAの上級会員を目指している人であったり、昨年よりも海外出張などが増え、何かと飛行機での移動が多くなったという人にとっては巡り合う機会が多いサービスです。
事前サービスと本サービスの違い
ここで気になってくるのが、何度も出てきている事前サービスと本サービスの違いですよね。折角、事前サービスの恩恵を受けるためにプレミアムポイントを獲得してきたのに、あまりパッとしないサービスであれば、いくら翌年には本サービスの恩恵を受けられるとは言え、目指そうという意欲も湧いてきませんよね。
人間、誰しもが目の前のエサに飛びつきなるものです。そしてそのエサの価値が大きければ大きいほど、目の色を変えていきます。ほとんどの人が利用するであろう重要な部分だけを書き出します。
1.座席クラスのアップグレード
2.座席クラスのアップグレードポイント
3.プレミアムメンバー会員限定のプレゼント
この3点に関しては事前サービスの時点で恩恵を受けることはできません。3のプレゼント類に関しては、「プレミアムメンバー限定ANAセレクション」は受け取ることが出来ます。
それ以外のサービスは、一部条件付きのものがありますが、基本的には本サービスと変わらない恩恵を受けることが出来ます。また、先述した通り、2~3日経過したら使えるサービスと2~3週間ほど経過しないと利用できないサービスに分かれます。
2~3日で利用可能なサービス
1.メンバー専用デスク
2.ANAスカイコイン交換比率のアップ
3.フライトボーナスマイル
4.予約や空席待ち、特典航空券の優先案内
2~3週間で利用可能なサービス
1. ラウンジの利用
2.国際線プレエコへのアップグレード
3.優先カウンター・手に持つ優先・手荷物許容量・専用保安検査場・優先搭乗の空港関連サービス
基本的には自宅で行えるものが2~3日で利用できるもの
空港にて使えるのが2~3週間待たなければいけないサービスと考えれば非常にシンプルです。
事前サービスのメリットとは
もちろん人に利用する人によっては、事前サービスと本サービスの僅かな違いでも納得のいかない人もいるかもしれません。フライトボーナスマイルの比率は低くなりますし、それがデメリットと考える人も少なからずいることでしょう。
しかしながら、このようなサービスが当たり前だと考えないことです。先にも述べましたが、本来であれば1月から12月の間に獲得したプレミアムポイント数に応じてステータスが翌年の4月1日からそれ相応のサービスが受けられるシステムなのです。
「やっとの思いで…」とその内容にがっかりする人も中にはいるかもしれません。しかしながら、一部のサービスを除いて、殆どの恩恵を受けることが出来るというのは素晴らしいことでもあります。優先してANAを利用している人たちに向けた感謝の意味を込めて開始されたサービスだと考えれば、そこにはメリットは沢山詰まっていると思います。
特にそれまで一般会員であった人たちであれば、嬉しい特典を事前に受けることが出来ますよね。例えば、手荷物の許容量に関しては、国内であれば、抑えることはできますが、海外に行くとなると季節感も違ったり、ホテルやレストランでのドレスコード等を考えるとどうしても息の分だけで荷物は多くなってしまいます。
ここにお土産を加算すると一般の手に持つ許容量より超えてしまうことなんて良くある話ですよね。ここでこういったサービスを受けられるのは大きなメリットでもあります。また、国内でも随一の人気を誇るANA。飛行機が利用される人気のシーズンだと、どうしても早々に満席となってしまうこともしばしば。
そこに座席指定も加えれば、一般の方であれば極めて難しいことです。しかしながらプレミアムメンバーであれば、何とかなってしまうこともあります。このような受けてうれしい気持ちになるサービスが、ステータスの本サービス前に受けられるのは大きなメリットがあると言えます。
まとめ
ANAのプレミアムメンバーサービスには、1月1日から12月31日までに必要以上のプレミアムポイントを獲得した人にだけ、翌年の4月1日から与えられるステータスの恩恵を、事前サービスという形で受けられるシステムが存在します。
4月1日から開始される本サービスと事前サービスの違いは、座席クラスのアップグレードが出来なかったり、それに応じて付与されるポイントが貰えなかったりと多少の差は存在しますが、殆ど差はありません。
余談ですが、年会費を払い続ける限り、ANAの上級会員としてそのステータスのサービスを受けられるスーパーフライヤーズカードを目指すのであれば、ブロンズ会員に甘んじず、プラチナ会員を目指すことで道は切り開かれます。
この記事へのコメントはありません。