最近色々な航空会社が導入を始めたプレミアムエコノミー、ビジネスクラスとエコノミーの中間に位置し、お値段も中間というビジネスには手が届かないけどもっと広い席に座りたい!という願いを叶えてくれる席です。
目次
プレミアムエコノミーとは
ANAでは、プラチナ会員以上、またはスーパーフライヤーズカードの会員であれば、チェックイン時にプレミアムエコノミーに空席があればグレードアップができます。一般会員であれば、当日に追加料金を払えばプレミアムエコノミーに変更が可能です。
飛行機の座席が狭く、トイレに立つのも一苦労、リクライニングシートは実際には気を遣ってなかなか使えないという思いをしたことがあるかもしれません。プレミアムエコノミーでは、そのようなイライラを解消してくれます。
もちろんプレミアムエコノミーの座席の料金はエコノミーに比べて高くなります。しかし、長旅の場合は少しでも快適な空間で過ごしたいですよね。現地に着いたときに移動で疲れてぐったりすることがないのがプレミアムエコノミーです。
実際にどのようなサービスがあるのか、次の項目でみていきましょう。
ラウンジやサービス等どんなものがあるのか
プレミアムエコノミーでは様々なサービスがあります。
座席
一番気になるのが座席でしょう。プレミアムエコノミーシートは127cmと足元がゆったりとしているだけでなく、一つ一つの座席の幅もしっかりと確保されています。(エコノミーのシートピッチは79cm)フルデジタルAVODで映画、音楽を好きな時間に楽しめます。レッグレストやフットレスト、ユニバーサル電源、USBポートなども準備されていて、かなり快適なシートです。
機内食やドリンク
エコノミークラスのメニューに加えて、スパークリングワインやビジネスクラスのデザートなどが盛り込まれたワンランクアップされた機内食やドリンクを楽しめます。
ANAの機内食はレベルが底上げされています。国産の野菜や化学調味料や保存料が無添加であるスープ、天然酵母のパンなどこだわった食事が楽しめます。プレミアムエコノミーのサービスでは更にグレードアップされており、スパークリングワインをはじめ、搭乗便のビジネスクラスのシャンパン、ワイン、日本酒、梅酒、焼酎(水割り・ロック)、デザートなども路線によっては用意されています。
ANAラウンジ利用
ANAラウンジが利用できます。飛行機の待ち時間にゆったりとラグジュアリーな空間で過ごすことができます。ファーストクラス、ビジネスクラスとは異なりますが、プレミアムエコノミー専用のラウンジが利用できます。
手続きの優先
ANAのチェックインカウンターでチェックインする場合、プレミアムチェックインカウンターの利用ができます。通常のチェックインカウンターが繁忙期で行列ができていてもプレミアムチェックインカウンターならスムーズに手続きを済ませることができます。
手荷物の優先
受託手荷物がある場合、手荷物優先カウンターに預けると、スターアライアンス専用の優先手荷物タグを付けてもらえます。また、壊れやすい手荷物にも壊れやすいものであることがわかるタグやシールを付けてもらえます。
フライト後、空港に到着時にファーストクラスのお客様に続いて優先的に手荷物を受け取ることができます。一般には自分の荷物が運ばれてくるのを時間をかけて待たなければならないのですが、その手間が省けます。
アメニティグッズの用意
機内でより快適に過ごせるように、プレミアムエコノミーシートのお客様を対象にアメニティグッズが用意されています。アメニティサービスは路線によって異なりますが、枕や毛布などの寝具セット、スリッパ、歯ブラシ、 アイマスク、 ポケットティッシュ、絵はがきなどが用意されています。
何故疑似体験ができるのか、上級会員とプレミアムエコノミーのサービスの類似点
プレミアムエコノミーのほとんどのサービスは、ANA スーパーフライヤーズカードを持っている上級会員のものと似ています。そのため、上級会員である「ダイヤモンド」、「プラチナ」、「ブロンズ」のメンバーと同じような体験ができます。
上級会員とプレミアムエコノミーのサービスで似ているサービスは以下のような点です。
・ゆったりとしたシートでくつろげる(SFC会員の場合空きがあれば)
・搭乗前に高級ラウンジを利用できる
・チェックインに専用のカウンターがあり、スムーズに搭乗手続きができる
・手荷物に特別なタグやシールを付けてくれるため、荷物を受け取る際にわかりやすい
・到着時の手荷物の受け取りが優先されるため、荷物を待つ必要がない
・機内での食事やドリンクが一般のエコノミーに比べてグレードアップ
・アメニティグッズが充実している
・混み合っていないため、CAに物事を頼みやすい
一般会員であっても、プレミアムクラスに乗りさえすれば、上級会員以上のサービスを受けられるところが魅力的ですね。ビジネスクラスやファーストクラスには手が届かなくても国内プレミアムエコノミークラスなら全く手が届かない料金ではないでしょう。実際の料金は次の項目でみていきます。
料金はいくらなのか
プレミアムエコノミーの良さはお分かりいただけたかと思います。一番気になるのは料金ですよね。早速、ご紹介します。他の航空券と同様、路線の距離が長ければ長いほど料金も上がります。だからといってプレミアムエコノミーにグレードアップして機内食やサービスを楽しむのに、短距離路線だとあっという間に目的地に着いてしまって、存分に楽しめません。
今回は羽田と石垣島を結ぶルートを参考にみていきましょう。
羽田ー石垣島(片道)
直行便の正規運賃(2017年1月)
普通席:69,190円
プレミアムクラス:75,190円
沖縄でも那覇であれば旅割りで大幅に運賃が下がる場合がありますが、石垣島の場合は数が少ないようです。また、直行便ではなく乗り継ぎ便であれば、時間はかかるものの、乗り継ぎ割引料金が適応されて、少し安くなります。
では最安値料金をみていきましょう。
3月までの羽田ー石垣島における最安値料金情報
エコノミー旅割(片道13090円)
当日アップグレード(エコノミー料金+片道9000円アップ)
旅割り28(片道30090円)
株主優待券(片道39790+株主優待券代)
料金のポイントは以下の通りです。
①当日のアップグレード
メリット
・エコノミー料金に片道9000円を追加するだけでアップグレードできる
・当日決めることができる
デメリット
・当日になってはじめてアップグレードできるか確定する
・渡航便の変更ができない
②旅割り28
メリット
・プレミアムエコノミーを指定できるので、予約の時点でアップグレードが確定している
・比較的安くチケットを購入できる
デメリット
・渡航便の変更ができない
・時期や行き先によってはチケットの予約が殺到してなかなか取れない
③株主優待券
メリット
・プレミアムエコノミーを指定できるので、予約の時点でアップグレードが確定している
・渡航便の日付変更ができる
・キャンセルも可能(手数料が少しかかる)
デメリット
・航空券以外に株主優待券を手に入れる必要がある
・多少だが、株主優待券代に変動がある
まとめ
国内プレミアムエコノミーに乗ってみたくなりましたか。
一般会員であっても当日、席に空きがあれば追加料金9,000円を払ってアップグレードできるのは嬉しいですね。とは言っても、プレミアムエコノミーはやはりエコノミーに比べると運賃は高いです。
しかし、上級会員とほぼ同じサービスを受けられるので一度は試してみたいものです。プレミアムエコノミーに変更するなら、当日アップグレードは渡航距離に関係なく一律料金なので、長距離の際に利用することをおすすめします。せっかくの機内食やサービス、長い時間ゆったりと楽しみたいですよね。
格安チケットが手に入ったときや優雅な空の旅を楽しみたいなと思ったときは、プレミアムエコノミーへアップグレードしてみると良いでしょう。
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