皆さんは海外に出掛ける時インターネット環境はどうしているだろうか?ローミングで通信、海外用のモバイルWIFI端末をレンタル等色々ありますが、その中でも安く上がるのがsimフリー機を使い、現地でSIM購入するのが一番安く上がる方法だと言えます。
1か国を旅するならそれで十分だと思います。ただ複数の国に数日ずつ滞在する周遊の場合は、一々購入して設定していかなければならず、時間がかかってしまって勿体ないです。空港の旅行者向けSIMの窓口は時間次第ではかなり混雑しますので待たされます。
特にトランジットで1日の滞在しか無い時なんかは特に無駄な時間ロスは避けたい所です。
そこでおススメなのが複数の国で使う事が出来る周遊SIMです。最近は日本でも格安SIMを販売してる会社からも出ているので知っている方もいると思います。
その中でもおススメしたいのがタイの携帯会社が販売しているAISの“SIM 2 Fly”とtrue moveHの“Travel SIM Asia sim”です。今回のバンコクへの旅ではtrue moveHの“Travel SIM Asia sim”を使ったので解説していこうと思います。
true moveHの“Travel SIM Asia sim”を選んだのはAISの“SIM 2 Fly”と比べて情報が圧倒的に少なかったので実際に使って試してみたくなったのと、元々タイに行く時は空港のショップが空いているtrue moveHを選んでいたためです。
そして一番重要な事が今回の旅のフライトは北京経由なので中国で使える事が必須条件でした。
AISの“SIM 2 Fly”は12月の旅の時に使う予定ですのでその旅が終わった後にレポートしようと思います。
目次
true moveHの“Travel SIM Asia sim”とは
このSIMはtrue moveHが販売しているSIMでtrue moveHとはタイの3つある大手キャリアの1つであり、第3位のキャリアです。日本で言えばソフトバンクのような立ち位置です。
エリアが他のキャリアと比べて少し狭いですが、その分他よりも高速で安いのが特徴です。エリアが狭いといっても地方に行かない限り問題があった事はありませんので、都市にいる限り問題はありません。
そのtrue moveHがタイ人が海外に行った時にネット環境に困らないように発売したのが“Travel SIM Asia sim”です。
各国のキャリアと提携してローミングが出来るようになっています。
現在対応している国は
<利用可能国>
韓国、香港、中国、台湾、日本、シンガポール、インドネシア、カンボジア、マレーシア、ミャンマー、マカオ、フィリピン、カタール香港
になっています。見て頂けると分かると思いますが、アジア圏内の日本人が行く定番の国は抑えられています。
元々周遊SIMとしてはAISの“SIM 2 Fly”が先に出ており、後発のtrue moveHの“Travel SIM Asia sim”は発売当初はAISのSIMが10か国以上対応していたのに、true moveHのSIMは7か国しか対応していませんでした。
現在では“SIM 2 Fly”が14ヶ国、“Travel SIM Asia sim”は13ヶ国と殆ど変わらなくなってきました。それぞれ使える国が若干違い、訪問する国に合わせて使い分けるのが良いと思います。
AISの“SIM 2 Fly”の使える国
【利用可能国】
韓国 . 台湾 . 香港 . シンガポール . マカオ . マレーシア . フィリピン . インド . カンボジア . ラオス . ミャンマー . オーストラリア. ネパール. 日本
※赤文字がAISのみが使える国
それぞれ殆ど行ける国は同じですが若干の違いがあります。
SIM 2 Flytrue moveH…インド、ラオス、オーストラリア、ネパール
Travel SIM Asia sim…中国、カタール、インドネシア
が、それぞれだけが行ける国となっています。それ以外は同じなので、ここだけ注意が必要になります。
因みにAISにはヨーロッパやアメリカをもカバーするSIMも扱っており世界一周するのにピッタリになっています。この辺はAISの回で触れたいと思います。
true moveHの“Travel SIM Asia sim”の料金は?本当に安いのかiijの周遊SIMと比較してみた。
これだけ広範囲をカバーしているtrue moveHの“Travel SIM Asia sim”はさぞかしお高いと思いでしょうが、なんと
3G/4Gデータ通信が可能で【8日間4GBデータ定額】が299バーツ(1000円ちょっと)
と激安です。普通に現地でその国だけで使えるSIMを買うのと変わりません。日本のキャリアのローミングなんて1日2000円位しますし、イモトのWIFIでも1日1000円は取られます。
それを考えればかなり安い事が分かると思います。
日本でも似たような周遊SIMをIIJからも出ていています。“IIJmio海外トラベルSIM”というSIMです。アジアだけでなく、ヨーロッパアメリカの40ヶ国以上が使えるというのが違う点なので厳密には比べられませんが。
ちなみにお値段の方は
500Mしか通信できないのに4000円以上(表は税抜きなので)します!AISのヨーロッパ、アメリカのSIMなんて国の数は殆ど変わらないのに、これより安いのに4GBも通信する事が出来ます。
さらにこのSIMの落とし穴はデータ通信した日から15日では無く、購入した日から15日という仕様になっています、旅行数日前には購入したいでしょうから3日前に購入すれば実質12日しか使う事が出来ません。
他にもmineoからも出ていますが、こっちはもっとひどい1GBが1万円近くする上、国跨ぎでデータ容量を引き継ぐことが出来ないのでリチャージが必要になります。
まだ空港でWIFIルーターをレンタルするかキャリアローミングしたほうが良いレベルです。
true moveHの“Travel SIM Asia sim”のメリット
このtrue moveHの“Travel SIM Asia sim”メリットとしてすでに書いてあり重複する部分がありますが。
-
複数の国でSIM購入の手間がかからないので楽
-
値段が安い、どこの国でもこれを買っていけば現地で買わなくても良い
-
キャリヤローミングなので速度がそれなりに早い。
そして私が一番のメリットだと思っているのが
-
日本も対象地域なので日本で設定してから海外に出発する事が出来る。
これが一番のメリットだと思います。
何故これが一番のメリットかというと通常、海外のSIMは行った国でしか使う事が出来ません。現地で買おうが、日本で海外から取り寄せるなり日本の輸入業者から買って事前に設定していようが、現地まで行かなければちゃんと通信出来るかどうかの確認が出来ません。
自分自身も経験あるのですが現地でSIMを購入すると自分で設定する必要があります。勿論ショップで設定してくれる所もありますが、必ず設定してくれるとは限りません。
そうすると自分で設定する事になるのですが、もしうまく通信が出来なかった時に情報を集めるネット環境が無かったりしたらかなり困った事になります。
どこかの設定がおかしいのか、困った時にネットで調べる人が多いと思います。そのネットに繋ぐことに困っていてはそもそも調べる事が出来ないです。
実際自分も台湾で購入したSIMがネットが繋がらず、けど調べようにもネット環境が無くて途方に暮れました。結果的にはホテルまで行ってホテルのWIFIを使って調べて解決したのですが、あの時は困りました。。
目的地の場所なども全部ブックマークに入れていたので”(-“”-)”
でもこのtrue moveHの“Travel SIM Asia sim”があれば日本でも通信する事が出来ますので、自宅で設定をしてネットに繋がる事を確認してから出発する事が出来ますので、現地では機内モードをOFFにした瞬間ネットに繋がりますのでSIMの設定で無駄に時間を取られる心配も無く、即行動出来ます。
そして自宅にSIMを置いていけば現地でSIMを無くしたり盗難にあったりする心配もありません。
true moveHの“Travel SIM Asia sim”のデメリット
基本的にはアジア周遊において最高のSIMと言えるこのSIMなのですが、いくつかの欠点もあります。
まずはアクティベーションが完了するとSMSでメッセージがくるのですが、その時いくつかの料金プランの紹介等広告が一緒にきます。これ自体は大したことでは無いのですが、問題は
サーバの不具合なのか同じメールが大量にきます。
私の時は複数のメールがいくつもきて20件位きていました。若干スパムメールっぽいのですが、キャリアからのメールですし、どうやらサーバの不具合で何回もメールを送信してしまうようです。
この辺の適当さが実にタイのキャリアらしいです。
次に使っていると表示が急に圏外になる事があります。
圏外でも通信はしっかりと出来ているので圏外では無いのですが
何故か圏外表示されてしまいます。この辺の不具合はなんとか治してほしい所です。ただ通信に関してはローミング先のキャリアに依存しますがかなり安定していました。
そして一番の問題は
タイのSIMなのにタイでは使う事が出来ない
事です。上で書いた対応国の欄にタイが入っていない事に気付いた方もいると思います。
タイのキャリアなのに何故タイで使えないのかと思いの方も多いと思いますが、このSIMはあくまでもタイに住んでるタイ人が、海外旅行をする時に使うSIMなので、国内で使うために作られた物ではありません。
勿論外国人でも普通に買う事は出来ますが海外旅行用なのでタイには対応していないのです。
実際にはタイ国内で使えるようにも出来ます、実際に私が今回のタイへの旅で使いましたから、ただその為にはタイ国内のクレジットカードかタイ現地で携帯用のプリペイドカードを買う等するので、色々と開通させるまでが面倒くさいのです。素直にタイで使う場合はタイの空港でSIMを購入するのが手っ取り早いです。
番号をどうしても維持したいなど特別な理由が無い限りは普通に空港で購入しましょう。
true moveHの“Travel SIM Asia sim”の入手方法
true moveHの“Travel SIM Asia sim”はタイの携帯キャリアのSIMなので
- 町中のtrue moveHの直営ショップで購入する。
- 空港のtrue moveHの直営ショップで購入する。
- true moveH通販で購入する。
のいずれかになります。ちなみに日本にtrue moveHのショップはありません。
タイでしか購入出来ないんじゃ意味無いじゃんって思った方ちょっと待って下さい。実はこのmoveHの“Travel SIM Asia sim”は
日本のAmazonで購入する事が出来ます。
こちらを見て下さい。
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もちろんAISのSIMも購入出来ます。
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アクティベーションは通信した瞬間に完了しますのでAPNの設定をしてローミングをonにすればすぐ使う事が出来ます。
true moveHの“Travel SIM Asia sim”の使い方
せれでは実際に“Travel SIM Asia sim”設定の仕方を説明していきます。
私自身が所持しているのはandroidとiPadですのでその場合の設定を説明していきます。
androidはXperiaXcompactとiPadair(第一世代)ですので違い端末の場合は若干操作方法が違うと思いますのでご注意下さい。
それではまずはSIMから見ていきましょう。
SIMはこのように日本のキャリアのSIMと共通の形になっています、というか全世界共通です。
このSIMの面白いところは3in1になっており日本だと通常サイズのSIM、microSIM、nanoSIMを選んで購入するのですが、こちらのSIMは切込みが入っており、1枚のSIMでなんと3つのSIMの大きさすべてに対応する事が出来ます。
androidの“Travel SIM Asia sim”の設定の仕方
androidの場合はSIMカードを入れ替えて電源を入れます。
まずはメニュー画面の設定アプリを呼び出します。
まずは設定アプリのデータ使用をクリックします。
次に右上のメニュー画面をクリックしモバイルネットワークを選択
ここで必ずデータローミングをonにしてください。そうしないと通信する事が出来ません。タイのSIMを日本国内でローミングしている状態ですのでここは忘れずに設定してください。
そうしたら次にアクセスポイントを設定していきます。APN(アクセスポイント)を設定と聞いて難しく感じるかもしれませんがとても簡単です。
“Travel SIM Asia sim”のAPNの設定箇所は全部で4つです。画像の場所だけ設定してください。
この4か所を設定すれば終わりになります。
名前 | TRUE(自分で分かれば何でもよい) |
---|---|
APN | internet |
ユーザ名 | true |
パスワード | true |
この4つを設定すれば保存して完了となります。他は何も設定しなくて良く空欄の状態にしておいて大丈夫です。
※最後の認証タイプにも赤丸を付けていますが本来であれば初期状態でCHAPに設定されているはずです。ですがまあれに違う設定になっている事がありますのでその場合はCHAP設定し直してください。
これで1つ前の画面の通信事業者に新しくTrue(設定した名前)が追加されていますのでそれを選択すれば完了となります。
接続が完了するまでに数分かかる事がありますので暫くなってみてください。それでも圏外の状態でしたら、一度再起動すると接続されるはずです。
※androidの場合は機種によって初期状態でAPNがある事がありますのでまずは通信事業者の画面に無いか確認してみましょう。
iosの“Travel SIM Asia sim”の設定の仕方
iPhoneやiPadの場合はとっても簡単で、APNが初期の状態で入っているのでSIMを入れ替えるだけでローミングをonにするだけで通信を設定する事が出来ます。
もしも自動で設定されない場合はandroidの時と同じように手動でAPNを設定する必要があります。
まずは設定のアプリを開きます。
モバイルデータ通信のをタップし、モバイルデータ通信のオプションをタップします。
データローミングをonにしてAPN設定をタップして下さい。
現在使っているAPNが表示されるはずですので設定をリセットするをタップしてTrueのAPNの設定をしましょう
設定する箇所はandroidと同じになります。
設定が完了するとこのような画面になります。画像を見てもらえば分かる通り“Travel SIM Asia sim”の日本でのローミング先はDOCOMOになっています。
ちなみにAISのローミング先はソフトバンクのようです。
まとめ
今回はアジア周遊に使うのにおススメ出来る“Travel SIM Asia sim”の紹介をしました。最近だとキャリアの端末でもショップでsimロックを解除してもらう事が出来るようになりましたし、SIMフリー携帯を普通に買う事も出来るようになりました。
高いWIFI端末をレンタルしなくてもこのように安く使う事も可能になっているわけです。特にインド等SIMが入手しにくい国なんかに行く場合にはこのSIMを使えば簡単になると思います。
今回の説明でもチンプンカンプンの場合には素直にWIFI端末をレンタルする事をおススメします。
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