バンコクから羽田に帰国するだけだったはずなのに何故か北京空港に降り立った、私エド。
しかもこの日は夜から仕事になっており、帰れないと仕事に行けない。この時の時刻は午前10時過ぎで下手すれば明日まで帰れない、なんて事にもなりかねない。
中国北京に入国
入国ゲートを潜って北京空港内を呑気に撮影しつつ、私はメチャクチャ焦っていた、そして一番の問題は中国に降り立つなんて思っていなかったので、ネットが使える環境にいなかった事です。
会社に現状を伝える方法が無いんです。北京空港には勿論WIFIが飛んでいます、登録すればネットが使えるのですが、中国では規制の為line、Twitter、Facebook、Google等が使う事が出来ません。
まず上司に連絡を取る必要があり、国際電話をかける事を考えましたが向こうにも料金が発生しますし、海外番号からの電話を取ってくれるかも分かりません。これは仕方ないなと思い、データ通信のローミングをオンにします。docomoに事前申し込みをしていないので、ローミングで通信をすると1980~2980円の通信料が取られます。
ですがそうも言っていられません。
中国国内のWI-FIとSIMカードからネットにつなぐと規制対象になるのですが、ローミングの場合はこの規制の対象外となり、lineもTwitterも使う事が可能になります。
ローミングをオンにしてlineで上司に連絡を入れます。
“遅延で乗り継ぎに失敗し、現在北京空港にて代替えの便をこれから手配になり、どの便になるか分からない、もしかしたら、遅れるか欠勤になるかもしれない、決まり次第また連絡を入れます。”
とメッセージを入れておきます。
これでまずは一安心エアチャイナの荷物受け取り所で教えてもらったカウンターを目指します。
手続きカウンターは大行列
カウンターに行くとそこには長蛇の列、この時は写真を撮る為に前の方に行っただけで実際に並んだ位置はこの倍の距離は後ろです。私たちはビジネスクラスだから優先カウンターがあるんじゃないのか?と思い、聞きに行くとあっさりと
“後ろに並べ”
と一蹴されました。正直進み具合から見て1時間やそこらで自分らの番が回ってくるとは思えませんでした。仕方ないので友人と2人で荷物を持って並び交代で休憩しに外に出ました。
外に出ると思いのほか青空が覗いていました。pm2.5の影響がすごいと聞いていたのですが澄んだ綺麗な空です。すぐ脇に喫煙所があったので小休憩、がしかし北京空港の乗り継ぎの為にライターは破棄済みで火がありません。
ふと灰皿を見ると沢山のライター達が並んでいるではありませんか!
北京空港では火器物の一切の持ち込みが禁止されており通常1本まで許可されているライターの持ち込みも禁止で持ち込ません、だから飛行機に乗る喫煙者達はここで最後の一服をして、そのままライターをここに置いていっているようです。
皆さん、置いてあるライターを使って火をつけ、そして戻すという自分がイメージする中国人とはかけ離れた助け合いの精神がそこに。
私も有り難くお借りして、そっと元に戻しておきました。ぽけーっとしていたら、となりにいた人に話かけられましたが、中国語が出来ない私は何を言ってるのかさっぱりわからなかったので、ニコニコしてやり過ごしておきました。
空港内に戻る扉を潜るとそこには物々しい検問がありました。片っ端からその列に並ばされており、私もその列に並びました。中国人はスルーだったので外人のみ対象になるみたいです。
こんな厳重な空港は初めてだったのでちょっとドキドキしながら身体検査等を受けました。
列に戻ると多少は進んでおり後1時間もすれば到達出来るかな?ってところまできていました。現在時刻は11時過ぎ。。
友人と交代して列に並びます。周りはツアー団体が多いみたいで、あちこちから話し声が聞こえます。声が大きすぎてthe中国って感じで鬱陶しい、特に団体さんは日本人もそうですが、うるさいです。
ようやくあとちょっとのところまで来ました。この時点で時間は12時半前、2時間以上並んだ事になります。正直もうぐったり気味です。
私たちの番がようやく回ってきてチケットを出します。そうするとカウンターの姉ちゃん何も言わずにパソコンにデータを打ち込んでいきます。
14;55の便になったけど良いか?と聞かれただけで手続きは完了してしまいました。便を選べるとかでは無いのですね。新しいEチケットを発行してもらい、エアチャイナのチェックインカウンターに行くように指示されます。
エアチャイナのチェックインカウンターもかなり並んでいましたが幸いビジネスクラスなので専用カウンターで待たずにチェックイン手続きが出来ました。
チケットを貰い、中身を見ます。行きとは違う機体なのでどんな機体になるんだろうか?と気になったのでさっそくエアチャイナの公式サイトで確認します。
なんと自分らの搭乗予定のA321はファーストクラスのエコノミークラスの2種類しかありません。つまりファーストクラスが確定したわけです。ここまで酷い目にあってきたけど神はいた!と喜びはしゃいでいました。
調子にのってこんなツイートまでしていました。
この時チケットに書かれていたRの文字の意味をもっとちゃんと考えていれば良かったのですが、完全にファーストに乗れる事に舞い上がっていました。
まだ搭乗時間まで2時間以上あったので空港内を探索します。
北京空港にはファミリーマートが入っていたのでびっくりしました。全家って家族って意味なのかな??
日本と同じ商品も中国オリジナル商品もあり面白かったです。自分が良く飲む、モンスターが100円ちょっとで売られていたのは、うらやましかったです。現地通貨なんて当然持っていませんが、ファミリーマートはクレジットカードが使えたのでカードで飲み物等を購入しました。
折角なんで中華料理屋にも入ってみました。
チャーハンとラーメンです。思ったよりも薄味で食べやすかったです。だけどやっぱり油はたっぷりでした。
本場の小籠包も食べた事が無かったので一緒に頼みました。こっちも薄味で酢醤油で食べました。
エアチャイナファーストラウンジへ
まだ一時間半以上時間はあったのですが保安検査場で時間がかかりそうなのでさっさと出発ロビーへと向かいます。
エアチャイナのビジネスなのでファストレーンみたいなものがあるのかな?と思ったのですが、そんなものは無く普通に並ぶ羽目に。。
30分ちょっとで、出発ロビーに出れました。なんだかんだで時間がかかります。
残り時間が一時間を切ってしまったのでさっさとラウンジに向かいます。
しっかりとエアチャイナファーストクラスラウンジと書いてあります。ファーストクラスラウンジなのに普通にビジネスクラスで入れちゃう。
受付カウンターは広々としてとても立派でした。
入り口に案内図がありました。これを見るとかなり広い事が分かります。
ファーストクラスラウンジの中はこんな感じです。行きの時はエアチャイナビジネスクラスラウンジを使ったのですが、正直違いが分かりません。
食事のメニューはかなり豊富で飲茶も数種類置いてありました。すでにお腹は一杯だったので見てるだけでしたが、気になるものを発見したので思わず取ってしまいました。
寿司です。何故か北京のエアチャイナのラウンジで寿司を発見しました。ただ見た目からすでに美味しくなさそうでしたが、試食しなくては話になりません。
味は。。多分今まで食べた寿司の中で一番美味しくなかったと思います。寿司ってここまでダメに出来るものなのかと逆に関心しました。
一周ぐるっと探索して少し休憩したらもう搭乗オープンの時間が近くなりました。搭乗口が若干遠いので早めに向かいます。
ファーストクラスだ~なんてウキウキしながら搭乗口に向かいます。搭乗口にはもう長い列が出来ていましたが優先搭乗なので待ちも無くさっさと機内へと向います。
A321の悲劇
ちっちゃい飛行機だな~なんて呑気に思いながら機内へ入っていきます。そこでスワンナプーム空港の遅延の張り紙以上の衝撃を受けるのでした。
え!?座席狭くない!?え!?ファーストは??
そこにあったのはファーストはおろかビジネスよりも明らかに狭い席がありました。完全に呆然と立ち尽くして、後ろから早くしろって言われてしまったくらいでした。
確かにエコノミーよりは座席間隔は広いです。でもビジネスクラスはおろか国内のプレミアムクラスよりも明らかに狭い、だって後ろの席の人が気になって座席が倒せない位ですもん。
だったらファーストなんて書くなよ!!どんだけ持ち上げて落とすんだよ!
まだ乗った事が無いのでハッキリとは言えませんが、これ多分席の間隔は国際線プレエコと同じだと思います。さらに座席にはモニターも何も付いていません。
神はどこにもいなかったようです。悲惨な目に合わせられた上にビジネスより狭い席に押し込まれて私は完全に不貞腐れモードに入りました。席も倒さずそのまま不貞寝モードに入って機内食も食べずそのまま羽田に着くまで眠っていました。
後で聞いたのですが友人曰くこの飛行機の機内食が一番美味しかったんだそうです。ここだけが悔やまれます。
羽田に到着予定時刻は19時、この時間に到着すればギリギリ仕事に間に合うはずだったのですが到着したのは当然のように1時間遅れの20時前、事前に遅れる事を伝えていたのでここは大した問題では無いのですが
荷物を受け取りに行くと預けてた友人荷物が待てど暮らせどいっこうに出てこない。。ビジネスクラスなので初めてに出てきてもおかしくないはず。これでさらにロストバゲージなんてされた日にはぶち切れても許されると思っていた。段々友人の顔が青くなっていくのがいたたまれない。
結局最後の最後で友人の荷物が出てきて事無きを得ましたがモノレールの駅に着いた時には21時過ぎていました。結局自宅に着いた時には22時半位、パタヤのホテルを出たのが前日の21時頃だったので実に帰宅まで25時間程かかった計算になります。
もうこれヨーロッパとかに行けちゃう位時間かかってますよ。
まとめ
エアチャイナなんて二度と乗るか!!
が正直な感想です。ここまでの事が起こる事なんてそうそう無いのは重々承知しています。ですが、エアチャイナ初体験でこんな目に合ったらそう思う気持ちも分かってほしいところです。
そしてすでに7月のエアチャイナも出発前に発券しているので乗らないわけにはいかないのです。
どうかちゃんと飛んでくれますように、そう願わずにはいられません。
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