シャワーを浴びて席に戻って暖かい飲み物を飲みつつ時計を見ると2時半過ぎ、まだまだ時間はあります。さてどうするか。。悩みつつ目を閉じると気付くと寝ていました。
ハッと気付くと時間は3時半を過ぎていました。もうすぐ搭乗口に向かう時間になります。周りを見ると,寝る前までいた人も殆どいませんでした。そしてソファーで寝てたから首が痛いです。
みんな飛行機で次の目的地に飛び立ってしまったのでしょう。ズルいです。
目覚ましにコーヒーを飲んでから向かいます。
エアチャイナの搭乗口へ
真夜中だけあって24時間稼働のスワンナプーム空港でも出発ロビーにはほとんど人がいません。そして他の搭乗口が閉まっているせいか、節電の為なのかは分かりませんが、ちょっと薄暗いです。
自分らが乗る便以外には誰もいないんじゃないか?ってレベルでいませんでした。
さすがに搭乗口に到着するとそれなりの人が集まっていましたが、搭乗が始まっているので長蛇の列が出来る程では無く、待っているとすぐ中に入れました。
ビジネスクラスの席は空きが多く20数席ある中で埋まってたのは半分以下でした。日本人は自分ら以外1人もおらず、欧米人と中国人が数人ずついる程度です。
今回のフライトは行きの香港−バンコクの時と同じようにBoeing 777-200でした。中国国際航空は香港ーバンコク路線便がそのまま折り返すので機体変更が無い限り、必ず同一機体になります。
行きと同じシートで席の場所も全く同じです。
中国国際航空の深夜のアメニティはロキシタン
行きの便と違い、深夜のフライトは軽食になる代わりにロキシタンのアメニティグッツが貰えます。
ポーチを開けると中身はこんな感じです。
歯ブラシ、歯磨き粉、アイマスク、化粧水に櫛が入っています。ポーチは結構ちゃんとした作りになっていて、女性にプレゼントすると喜ばれるかもしれません。
さすがに大幅に遅れているだけあって搭乗が完了すると、待つこともなくさっさと飛び立ちます。ウェルカムドリンクもそこそこで回収されました。
行きと同様にシートベルトマークが消えるとすぐに食事の準備が始まります。
私の料理はエビピラフでした。メインがエビピラフのみで、付け合わせの野菜、フルーツのみです。器が変わっただけで、エコノミーと変わらないかなってレベルです。
軽食と表記されていましたのでしょうがないんでしょうがね。
友人のはヤキソバとギョーザです。こっちも私と似たり寄ったりでした。ビジネスクラスの食事か、といわれるとちょっと微妙です。
食事が終わるとすぐにシートを倒して睡眠体勢に入ります。ビジネスでフルフラットになるとやっぱり快適です。
そのまま速攻で就寝します。多分寝るまで5分もかかっていなかったと思います。起きた時には着陸態勢に入ってました。というかCAさんに叩き起こされました。
時間を見ると予定時刻を既に3時間ほど遅れており、どう考えても、すでに香港ー東京便は飛び立っている時間です。
過去に遅れで乗り継ぎギリギリになった事は経験していましたが、乗り継ぎ時刻を過ぎての到着は経験した事が無かったので、どうなるんだろうと不安に思いつつ空港に到着を待ちます。
北京空港で迷子になる
結局、北京空港に着いたのは9時を過ぎていました。乗り継ぎ便の出発は8時10分、どう考えても出発している、到着ゲートにどうすれば良いのか案内してしてくれる人が待ってるのかな?と思ったのですが、到着ロビーには誰もいません。。
途方にくれていても仕方ないので、とりあえず乗り継ぎカウンターへと向かいます。カウンターへ行くと1〜2人しか並んで居なかったので、すぐに順番が回ってきます。
チケットを見せると
immigration!! immigration!!
と連発されて追い出されました。もっと詳しく聞きたかったのですが、細かく聞けるほど英語が堪能では無いし、その言葉の勢いに押されて外に出ます。
とりあえず、入国しろって事なのかな?と思いつつ入国審査に向かうと丁度、中国国際航空でお世話になったCAさん達がいました。
助かったと思い、どうすれば良いか尋ねます。
私:このフライトなんですが、もう飛んでしまって、どうすれば良いのかわかりません。どうすればいいですか?
CAさん同士で中国語で何やら色々話しています。そして
CA:乗り継ぎカウンターに行って、なんとか出発ロビーに出て下さい。
エエエ、また乗り継ぎカウンターに行けと!?
乗り継ぎカウンターの入り口を見ると長蛇の列。これにまた並ばないといけないのか!?
なんてこった。。
ただ、突っ立っていても仕方ないのでまた列に並びます。20分程並んでやっと順番が回ってきます。
自分らの顔を見たカウンターのおばちゃん、明らかに呆れた顔をして中国語で捲し立ててきます。
何を言っているか、さっぱり分からなかったのですが、もう表情と声の感じで何を言ってるのかがハッキリと分かってしまいます。まるで字幕が付いてるが如く理解できました。
受付:お前らなんでまたきたんだよ!さっき入国審査に行けって言っただろ!邪魔だからさっさと行けよ!他の人が待ってるだろ!
言葉を理解出来なかったですが、身振り手振り、声の調子、表情から絶対にこんな感じです。折角並んだのにまた外に追い出される羽目になりました。。
飛行機には置いていかれCAにまでハメられもう気分は最悪の状態です。
イミグレーションの方を見ると
この列に、機内で見かけた人たちが複数いたのを見つけました。72時間以内のビザ無しの入国の列だったので、日本人の自分らはここの並ぶ必要が無いのかもしれませんが、通常の入国審査を受けてまた弾かれるのが怖かったので他の方に倣ってこの列に並びました。
自分らの後ろに並んでいたアメリカ人のおじさんがすごい話かけています。この人も同じ機体に乗っていたらしく、ずっと愚痴を言っていました。
オジサン;Facebook no, Twitter no, Gmail no, China black!
こんな事を3回位聞かされました。自分らにだけでなく、オジサンの後ろにいた人達にも言っていたので、多分10回位言っていたんじゃないかな?
ここに並ぶ事30分。ようやく自分らの番が来ました。通常の入国審査の列は2回転位していましたので、そっちに並んだ方が明らかに早い。
ただこの列はみな同じような境遇の人達が並んでるわけで、一般の列に並んで審査官にちゃんと説明出来る自信が無かったので、これはこれでよかったのかもしれません。
実際、乗り遅れた便のチケットを見せて調べてもらったら、すぐに通してもらう事が出来ましたし、荷物の受け取り場所にあるエアチャイナのカウンターへ行って荷物の処理をするように等、細かく教えてくれました。1時間以上かかってようやく北京に入国する事が出来ました。
生まれて初めての中国
私は中国に入国するのは初めてで、まさかこんな形で入国するとは思いませんでした。
北京空港から入国するとすぐにモノレールのホームがあり、これでターミナルを移動します。初めて海外に行った時に成田空港にあったサテライト間を行き来するモノレールを思い出します。
待つこと数分列車が到着します。
モノレールに乗り、荷物の受け取り所に向かいます。
エアチャイナのカウンターに到着、私は手荷物のみだったのですが、友人は預けていましたので、ここで一旦荷物を受け取るのかな?と思ったのですが、そのまま預かってくれて変更した便に乗せ換えてくれるとのこと、正直ロストバケッジするような気がして怖かったのですが、支持に従います。
そこでさらに、入国したらどこのカウンターに行って代わりの便の手配をするのかを丁寧に教えてもらえました、感謝です。
こうして何故か無事中国に入国を果たすのでした。初めての中国、それはそれは実に最低の気分での入国になりました。今日の便で無事帰れるのかどうかも分かりません。今日の夜には仕事があるわけです。。
入国する時はいつもすごいワクワクしながら通るのですが、入国ゲートをこんな絶望的な気分で通るのは、きっともう後にも先にも無いんだろうな、というかあってほしく無い、そんな事を考えつつぼんやりと初めての北京空港を眺めながら目的のカウンターに向かうのでした。
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