あなたはどんなクレジットにはどんな保険が付いていますか?なんとなく分かっているつもりでも詳しくは知らない人が多いと思います。実はあまり役に立たないカードかもしれません。
いざって時に困らない為にも自分の持っているクレジットカードにどんな保険が付いているか調べてみましょう。特にSFC修行をされる方は色んなところに飛ぶのでお守り代わりにもっておきましょう。今日はクレジットカードに付いている保険について解説していきます。
目次
クレジットカードについている保険とは
クレジットカードには実はいろいろな保険がついています。今回は旅行保険について解説していきます。
こちらは楽天プレミアムカード付帯保険になります。色んな項目がありますね、ひとつずつ説明していきましょう。
傷害死亡/後遺症
傷害死亡
旅行期間中の事故による怪我が原因で、事故の発生日からその日を含めて180日以内に死亡してしまった場合に傷害死亡保険金額の全額が支払われます。
例えば、海外旅行中に交通事故にあい、頭を強く打って旅行先で死亡した場合は傷害死亡保険が適用されます。
後遺症
旅行中の事故による怪我が原因で、事故の発生日からその日を含めて180日以内に後遺傷害が生じた場合に、後遺障害の程度に合わせて後遺症の保険金額の4〜100%が支払われます。
例えば、現地でスキー中に転倒し、骨折してしまいました。現地で治療を受け、帰国後も身体に麻痺が残ってしまった場合は後遺症の保険金が適用されます。
傷害治療 疾病治療
傷害治療
旅行期間中に事故による怪我が原因で病院に行き、医師の治療を受けた場合にその費用が補償される保険制度です。支払われる保険金は事故の日から一定期間を経過するまでに支払った費用です。
保険額や対象となる事項は契約によって異なりますが、基本的には以下のような費用が保険金として支払われます。
・診療費、手術費、入院費
・病院までの光津日や緊急輸送費
・通訳の費用
疾病治療
旅行期間中に発病したり、病気の原因が発生した場合、旅行期間中やその後、一定期間が経過するまでの費用が補償される保険制度を指します。
基本的な対象費用には以下のようなものがあります。
・診療費、手術費、入院費
・病院までの交通費、緊急輸送費
・通訳の費用
内容はほとんど傷害治療と変わりません。入院が必要である場合、身の回りの品の購入費なども対象です。それぞれのクレジットカードに付帯している最高補償額を合算することができます。したがって、クレジットカードを3枚持っている場合、その合計金額が補償最高額として支払われます。
賠償責任
賠償とは損害への保証です。他人や商品として置いてあるものに損害を与えた場合、償うための保険金が支払われます。保険の支払い対象となる期間中に、偶然の事故により、他人に怪我をさせたり、他人のものを壊したり、法律上賠償しなければならない婆に賠償をするのに必要な費用が支払われます。
保険金の適用範囲は以下の通りです。
・他人への怪我
・ホテルの客室やルームキー
・レンタルしていた旅行のための用品
・訴訟を起こされた場合の費用
ただし、偶然の事故によるもののみ有効で故意に起こした場合については保険の対象外です。
携行品損害
旅行の際、持ち歩いている持ち物が壊れてしまうことがあります。保険の支払い対象となる期間中にバッグやカメラ、時計、衣類や旅券などの持ち物が盗まれたり、壊れたりした場合に一部保険金が支払われます。
持ち物一つ(セットのものは一対)あたり10万円を限度として、その時点での時価、もしくは修理費用の低い方で支払われます。保険金の金額は契約によっても異なります。例えば、携行品損害の保険金額が30万円を超える契約をしていた場合は盗難や強盗、航空会社による手荷物不着に関して限度が30万円まで支払われます。
例えば、海外旅行中にカメラを(故意的ではなく偶然)落としてしまい、壊れてしまった、というような場合です。
注意点
・あくまで携行品が対象なので、自宅に置いてあるものや携行せずに別途、郵送したものは含まれません。
・現金や小切手、クレジットカード、定期券、コンタクトレンズなどは携行品であっても保険対象外です。
・旅券については一回の事故につき5万円が限度です。
では、現地で購入した品物が壊れたり、盗難にあったりした場合は補償されるのでしょうか。答えは、補償されます。携行品損害を契約していることが条件で、保険期間中に偶然の事故によって保険の対象に関して被った損害が補償されます。
救援者費用
救援者費用とは旅行先で入院してしまい、家族が現地に駆けつけることになったとき、その渡航費用などを補償してくれる保険制度です。
支払い対象となるのは以下のような場合です。
・契約者の親族のみ(実際に渡航にかかった費用を負担してくれます)
・保険支払いの対象期間中に急激で偶然な事故によって怪我をした場合
・保険支払いの対象期間中に継続して3日以上入院した場合
・保険支払いの対象期間中に搭乗した航空機や船舶が行方不明になった場合
契約期間や保険金、対象となる事項に関しては契約内容によって異なりますので、実際に申し込むときにはきちんと確認することが必要です。
傷害死亡/後遺症の額に騙されない
クレジットカードに付いている保険で利用する確率が高い分野は
・病気や怪我に治療費
・携行品の損害
・救援者の費用
です。
例えば、クレジットカード会社の保険金について、「最大補償額は2500万円」と宣伝しているものがあります。この金額だけ見ると、かなり手厚い補償があるので安心できるとついつい申し込みたくなります。しかし、ちょっと待って下さい!この最大補償額は何に対しての補償額なのでしょうか。
ほとんどの場合は「死亡」や「後遺症」に対する補償です。実際に海外旅行で死亡する確率は他の項目(治療費や携行品の損害)に比べれば圧倒的に少ないのではないでしょうか。つまり、最大補償額を引き上げ、大々的に宣伝しているものの、ほとんど利用されないということです。
陸マイラーなら誰でも持っているソラチカカードは最大1000万円補償と書かれていますが、「死亡」「後遺症」と「救援者費用」以外は付いていません。しかも海外限定になっています、国内修行する方には役に立ちません。
「死亡」や「後遺症」という事態が起こらないとは限りません。しかし、利用率が少なく、また、利用される事態になっては大変なことです。その確率の少ない保険金の種類に騙されないようにしましょう。
1の中で重視するべき項目
クレジットカードに付帯する保険に関して、最大補償額だけを鵜呑みにしてはいけないと前述しました。では、どんなところを重視すれば良いのでしょうか。
傷害治療 疾病治療
なんと言っても一番利用率が高い保険金の種類は旅行先での怪我や病気による治療費です。補償額は行く旅先によって考えなくてはなりません。傷害治療や疾病治療の費用補償が手厚いものの場合は気にする必要はありまえんが、少ない場合は気を付けましょう。
例えば、治療費の補償限度額が30万円というクレジットカードの場合、医療費の比較的安いアジア圏でも盲腸手術をしただけで入院費用は足が出てしまいます。200万円、300万円補償が確約されているクレジットカード保険もあります。一方で、「保険金が出ます!」という謳い文句があっても怪我や病気の治療費は一切出ず、死亡補償のみという保険もあるので、契約前に傷害治療や疾病治療の補償額が高いものを選ぶことが大切です。
実はクレジットカードについている保険もそうですが、お金を払って入る海外旅行保険の「疾病傷害治療費用」の項目の保険料の占める割合が約7割以上になるという結果も出ています。つまり、一番起こる可能性があり実際に利用されているのが「疾病傷害治療費用」というわけです。
携行品損害
2番目に多い項目は携行品損害です。保険会社は被害にあう確率が高いもの(海外旅行中に起こりやすいもの)は補償金を低く設定しています。
旅行中にカメラや所持品が偶然の事故によって壊れてしまうことがありますよね。そんなとき、携行品損害に対する補償が手厚い保険を選んでおくと、修理代が無料になることもあるので、携行品損害の項目には注目しましょう。
救援者費用
あまり気に留めないけれども重要な項目の一つに救援者費用があります。これは保険の契約者が病気や怪我で現地の病院に入院することになったとき、契約者の親族が現地へ来る時の渡航費が補償されます。契約者本人は比較的旅行するのが安い時期に渡航しているかもしれませんが、急遽、現地へ行かなければならなくなった親族は場所によって渡航費が莫大な金額になるかもしれません。
その費用を補償してくれる救援者費用は重要な項目の一つです。意外と見落としがちで保険会社もこの項目については触れない、しかも補償が少ないという場合がよくあります。
傷害治療や疾病治療同様、救援者費用も重視しましょう。
クレジットカード保険は複数枚を合算出来る
保険会社によって、補償される金額や項目、条件などが様々で、保険会社の勧めるがまま契約すると、無駄なところに保険料を費やすことになってしまいます。クレジットカード保険はそれぞれのカードによって一長一短があるため、実際に加入するときに迷ってしまうかもしれません。
そんなときはクレジットカード保険を止めて、有料の保険に手を伸ばしたくなりますが、カード保険だけでもある程度カバーできる方法があります。
クレジットカード保険の最大の特徴は複数枚の補償金を合算できるということです。1枚のクレジットカードでは1枚分の補償金しか出ませんが、複数枚持っていると補償金額が合算でき、上限額が上乗せされます。
2種類のカードを持っていた場合を例に見ていきます。
- 疾病傷害治療費用
Aカード 200万円
Bカード 200万円
→合算されて400万円まで補償
- 救援者費用
Aカード 200万円
Bカード 100万円
→合算されて300万円まで補償
一つ一つのカード保険については項目ごとに不安があるかもしれませんが、合算できることで全ての項目がカバーできるのです。
ただし、一つ大きな注意点があります。
死亡または後遺障害に関する補償については合算ができません!
Aカード 2000万円
Bカード 500万円
上記の場合、上限額が大きい方、つまりこの場合はAカードの2000万円が上限額として補償されます。
死亡や後遺障害の補償額は多い方が上限となり、それ以外の項目は補償額を合算し、上限を引き上げることが可能ということです。
利用付帯と自動付帯の違い
クレジットカードに付帯している保険には利用付帯と自動付帯の2種類があります。
利用付帯とはその保険には条件があるということです。そのカードを使って、現地で公共交通機関やツアー代金などを支払っていないと保険が有効になりません。その金額や条件については保険会社(クレジットカード)によって異なるので、海外旅行前に事前確認が必要です。
一方、自動付帯とは条件がありません。日本から出国した時点で自動的に保険が有効になります
キャッシュレス診療とは
キャッシュレス診療とはその名の通り、現地でキャッシュの支払いが不要ということです。旅行先で医療機関にかかった場合、自分で支払いすることなく、保険会社が直接病院に支払いをしてくれるという制度です。立て替えや保険の申請手続きなども必要ないため、非常に便利な制度だと言えます。
ただし、注意点としては旅行先は街から離れている田舎の場合、医療機関がキャッシュレス診療に対応していない可能性があるということです。主な観光地や大きな都市であっても、カード会社との提携病院でないと扱ってもらえないので、まずはカード会社に電話して確認しておきましょう。
まとめ
クレジットカードに付帯する保険について理解が深まりましたでしょうか。海外旅行保険となると短い期間であっても日本と異なって不安でいっぱいですよね。補償金額だけでなく、どの項目に注目して保険会社を選べばよいか、カードを複数持つ重要性などポイントを押さえて、賢くクレジットカードを持ちましょう。
また別の記事として年会費無料、有料のクレジットカードで旅行保険の保証が厚いオススメカード紹介しています。
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